ブランドの偽物を売ってはいけない、知らずに売るとどうなる?
ラクマ・メルカリ等で間違えて購入してしまった偽物のブランド品。
大金を出して買ったのに偽物だったけど、出品者は連絡を返して来ず運営も関せず。
品物は綺麗だし、また別の人に売れればお金が返ってくるかも?とお考えの方、ちょっと待って下さい。
精巧な作りの偽物を画像だけで判断するには多少の知識が必要で、確かにもしかしたら誰かが買ってくれるかもしれません。
しかし、数万円~十数万円を得る代わりに詐欺罪等の罪に問われる可能性があります。
リスクが大きすぎるのでやめませんか、今回は勉強代として次に生かしましょう。
今回はもし偽物を間違って購入してしまった場合どうすればいいか、何故売ることができないのか。
こちらをご紹介していきますので是非ともご覧くださいませ。
気付かずに販売しても犯罪になることもある
まず本物のブランド品が欲しい場合は、必ず正規店か直営店で購入しましょう。
メルカリ・ラクマ・ヤフオクといったネットでの取引で偽物を掴まされたというのは自業自得としか言いようがありません。
また、海外の免税店で購入したから本物でしょ?とお持込み頂くお客様もいらっしゃいますが、免税店や量販店は正規店や直営店とは仕入れのルートが違いお店によっては個人のバイヤーからブランド品を仕入れているところもあります。
そしてこの段階でコピー品が紛れていた場合、お店側も本物として販売しているので分かりようがありません。
友人からのお土産で免税店で買ってきてもらったブランドバッグが偽物だった、というのは何度も見たことがあります。そして、それをネットで販売したらアカウントが削除された、というお客様もちょくちょくいらっしゃいます。
気付かなかったとはいえ偽物を販売した場合アカウント削除程度で済めば良いですが、れっきとした犯罪になりますのでご注意下さいませ。
実際に逮捕もされている
次に故意的に偽物を販売・売却した場合どうなるか。
商標権侵害という犯罪になり、10年以下の懲役・1000万円以下の罰金に問われる可能性があります。
実際に令和3年に、ディオールのブックトートという高額バッグ等を大阪・京都・兵庫の買取店40店舗に持ち込み1500万円を騙し取ったという事件が起きており26歳の男性が逮捕されております。
この方は、製造の過程を正規品に似せ作られた非常に精巧な偽物スーパーコピー品を用いて犯行に及んだそうです。
スーパーコピー品とは、昔よくあった粗悪な作りの品物ではなく使用されている革や金具等も本物と同じ物を使用する等して作られた複製品です。
また、スーパーコピー品の中にもランクがあり、雑な作りのA級品、素人目では判別難しいS級品、そして今回の犯行で使用されたと思われる熟練の鑑定士も騙されるN級品、とあります。
ブックトートの仕入れ金額が10万円前後と証言しているので、N級品の中でもかなり精巧に作られた物だと考えられます。
このように逮捕されている方がいますが、それでも「一つや二つならばれないんじゃない?」とお考えの方も多くいらっしゃると思います。
運良くバレない可能性はありますが、買取店はブランドアイテムの偽物が持ち込まれた時、スーパーコピー品が持ち込まれたということを近隣や系列のお店に報告しブラックリストを作成します、そして報告がいっている別の店舗に持ち込んだ場合警察を呼ばれることになります。
また、スウェット姿の若者がパテックフィリップの腕時計を持ち込む等、歳や恰好に相応しくない物が持ち込まれた場合かなり怪しまれ、まず買い取ってもらうことはほぼ難しく多くの質問をされた後にしっかりとブラックリストを作成されお返しされます。
もし偽物を買ってしまったかもしれないと思ったら
偽物は絶対に販売・売却してはいけないので、使用するか処分するしかございませんが。
偽物かもしれないけど他は本物と一緒で問題無いんだよなー、といった品物がございましたら一度鑑定機関に出すか、お近くの買取専門店にお持込下さい。
ブランドによっては本物であっても作りが粗く、一定の精巧さを保たずに製造されているアイテムもございます。
ここの買取店で偽物だと返却された物であっても、別の買取店に持ち込んだら買い取ってくれた、ということもあります。
我々買取員が普段お世話になっている業者さんでも、買取可・買取不可とバラバラの見積もり結果が返ってくることがあります。
ですので、もし持ち込む際には「友人が海外の免税店で買ってきてくれた物、ネットで買ったんだけど本物か分からなくて」等一言添えるだけで買取店はしっかりと説明してくれます。
最後に
偽物を掴まされる悔しさは痛い程分かりますが、それを販売して逮捕されてしまっては身も蓋もありません。
その場合、偽物かもしれませんが一度買取店にお持込下さい、もしかしたら非常に雑な作りの個体だけで本物かもしれません。
また、本物のブランド品が欲しい場合正規店か直営店で購入されるよう言いましたが。
少しでもコストを抑えるために並行輸入品を購入されてはいませんか?
並行輸入品は正規店・直営店とは仕入れルートが異なっている品物のことを指します、製造されている工場は正規品と同じなのでかなり大手の販売店等からでしたら購入しても大丈夫だとは思いますが、稀にスーパーコピー品が混ざっておりますのでこちらもお気を付け下さいませ。
ちなみに、並行輸入品は正規品とは違いアフターサービスが受けられないブランドもございますのでこちらもご注意下さいませ。
弊社、株式会社ROYALではブランド品の真贋判定を行っており、会社独自の鑑定書も発行しております。
現在お持ちのアイテムの真贋が分からない場合は一度お気軽にご相談下さいませ。