ダイヤモンドに良く似た製品にご注意

 今も昔も変わらない宝石の王様ダイヤモンド
ルビー・サファイア・エメラルド等の石の中でも最も価値のある石になり、購入金額も1カラット以上から飛び抜けて高くなります。
ダイヤモンドはそれだけ価値のある物なので、ブランド品や高級時計と同じく本来そこまで高く無い物を代用品や付属品で高く見えるように販売し購入してしまっている方がいらっしゃります。
そこで今回は、本物のダイヤモンド以外を購入しない為、ダイヤに似た製品や購入する際に気を付けるべきポイントをご紹介致します。
現在お持ちのダイヤモンドの真贋にも利用できますので、是非とも最後までご覧下さいませ。

目次

ダイヤモンドに似た製品

 ダイヤモンドに似た製品としてよく聞くのが『キュービックジルコニア』『ジルコン』『モアッサナイト
これらはダイヤモンドの偽物というわけではなくあくまでよく似た石になります。
これらを本物のダイヤだと偽り販売している人がいるため、偽物という認識が広がりました。

本物のダイヤモンドを構成している成分は炭素のみですが、上記の石は含まれる成分が違います。


キュービックジルコニアという石はダイヤモンドを模した合成石で本物には含まれていない『ジルコニア』とよばれる成分等で構成されています。
こちらは後述する『ジルコン』とは全く別の成分になります。


ジルコンも合成石というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、こちらは天然石です。
ジルコンは無色以外にも緑・黄・青等のバリエーションがあります。
透明なジルコンがダイヤモンドの代用品として利用されることが多く、安価な指輪等に用いられております。

ダイヤモンドの偽物・本物より安価な石というイメージが強いですが、実はスリランカでは2000年前以上から産出されていたといわれ決して安価でチープな石ではありません。
また、前述しました通りキュービックジルコニアとは全く関係は無く、古代より好んで使用されてきた天然石になります。

モアッサナイトは自然界にも存在していますがそもそもが非常に珍しい物になり、市場に流通している物はほとんどが合成石になります。
熱伝導率や屈折率がダイヤモンドと似ている為、あまり精巧ではないダイヤモンドテスターの場合は見分けがつかない事もあります。

最後に、故意的にダイヤモンドに模した製品『人工ダイヤモンド
こちらは本物と同じく成分が炭素のみになり、物質構造だけでいえば本物と同じです。
しかし本物と模造品では個々の輝きが違ったり、違和感があるほど含有物や子傷が確認できなかったり、と見極める箇所はございます。

本物と類似品の見極め方

 上記の石は肉眼やルーペだけでは判別が付かないことも多いので、一番良いのは専門機関に持ち込んで鑑定してもらうことです。

しかし鑑定依頼にもいくらか費用はかかるので、ご自宅でできる簡単な判別方法をご紹介致します。

①息を吹きかける
 ダイヤモンドの熱伝導率は結晶内の結合が強固な為非常に高いので、息を吹きかけても曇りがすぐに取れます
しかしCZ(キュービックジルコニア)やモアッサナイトは曇りが消えるスピードが遅いので判別できます。


②紙に線を書きその上に乗せ覗く
アクセサリーに加工されていない裸石(ルース)であれば、紙に線を書いてその上に乗せ判断することも可能です。
本物であればダイヤモンドの屈折率の影響で下に書かれた線を目視できませんが、キュービックジルコニアやただの透明な石であればすぐに分かります。
モアッサナイトは本物のダイヤと屈折率が似ている為、個体によっては目視で確認できない場合がありますので①の息を吹きかけるを試してみて下さい。

③油性ペンと水を使用する
ダイヤモンドは油性のペンで書きこむことが可能、対してCZは油性ペンで書くことができない物もあるため簡単な判別は可能です。
また水滴を垂らした時に、強く弾き球状になるものダイヤモンドの特徴です。
水滴が表面に平たくなった場合はCZの可能性があります。

③の判断方法は傷をつける可能性があるため、よっぽどでない限り個人での調査はおすすめしません。
現在お持ちの品が本物かそれ以外がどうしても気になるようでしたら、やはり専門機関での鑑定をおすすめします。

本物と偽物を混ぜる

 大手の販売店やブランドジュエリー等ではほとんどありませんが、以前誰かの物であった中古品の場合、極稀に4Cが記載されている鑑定書は本物で本体がCZというパターンもございます。

ですので、ブランド品と同じく必ず本物が欲しい場合は長く営業しているところかブランドの正規店で購入しましょう。
海外の露店での購入は避けるのが賢明かと思われます。

最後に

 ダイヤモンドが使用されているジュエリーは、ルースとは違い職人の工賃やブランド力が上乗せされているので、その品物単体だけの価値ではないため高額になります。
ですので、高額ジュエリーを購入される際は購入する場所もしっかりと検討しましょう。
また売却する際、指輪の内側のカラット数が消えていることもございますので鑑定書は是非ともしっかりと保管しておきましょう。

弊社、株式会社ROYALではダイヤ・ブランドの真贋も行っておりますので、現在お持ちの品物がどちらか分からなければ一度お気軽にご相談下さいませ。

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