ダイヤモンドの評価基準 4C

 最近は、ダイヤモンドが使われていない金やプラチナだけの結婚指輪を使用されている方も多くいらっしゃいますが、一昔前までは結婚指輪といえば立爪のダイヤモンドリングが一般的で、給料の○か月分のダイヤの指輪を贈るのが当たり前、といったように今より多く取引されていました。
加えて、その頃はジュエリーの展示会等も多く開催されていたので今よりもずっと宝石業界隈が賑わっていました。
しかし、中古市場では高級ジュエリーに変わりはなく毎日のように高額で取引されています。

今回は、今もなお価値が衰えないダイヤモンドについてご紹介致します。

目次

ダイヤモンドとは

 ダイヤモンドとは地表深く、特定の範囲にしか存在しない高温高圧の条件下のみで形成される鉱物。
古くは紀元前7、8世紀頃のマグマの噴出の際に地表に出てきて存在が確認されたとのことで、古代より現代までその輝きや・硬度等から変わらず高価な物・縁起の良い物として重宝されてきました。

その硬度から、初めて綺麗な形に削り作られたのは1475年頃だと言われており、当時はインドからしか発掘できないと思われていたため「インド石」という名前でした。

それだけ硬度が高くてもハンマー等の衝撃には弱く簡単に割れてしまいます。
その為大きなダイヤは発見され辛いのですが、世界ではとても大きな個体がいくつか発掘されています。

1640年頃にブルーダイヤモンドとして有名なホープダイヤモンドが発見されておりその大きさは実に112.5ctもの大きさだったようで、時代を経ながら様々な形に加工され現在は45.52ctもの大きさで存在するようです。

1848年にエジプトのイブラヒム・パシャという人物が、インド産の40ctのダイヤを購入しており、こちらも様々な形にカットされながら、現在は36.22ctになってヨーロッパの個人の方が所有しているそうです。

他にも
エリザベス女王がカルティエに依頼し、54ctのダイヤを23ctのブリリアンカットに仕上げたウィリアムソン・ダイアモンドや。
132.55ctのザ・ゴールデン・エンプレスと呼ばれる世界最大級のイエローダイヤモンドは、アフリカのレソト王国で発掘されており、2006年には603ctのダイヤが発掘されています。

このように、大きなダイヤモンドが見つかることは非常に珍しいことですが、ダイヤモンドを始めルビー・サファイア・エメラルド等の鉱物はただ大きいだけではなく不純物・含有物の少なさ・透明度・発色等で価値が大きく変動致します。
そういった石自体の綺麗さをダイヤモンド専門の評価基準で4Cと呼びます。

4Cという評価基準

 ダイヤモンドには、4Cと呼ばれるダイヤの価値を決める大きな評価基準があります。

Carat(カラット・重さ)・Cut(カット・輝き)・Color(カラー・色)・Clarity(クラリティ・透明度)という4つのポイントになり、それぞれの項目内でのグレードによって大きく価値が変動します。

Carat(カラット・重さ)

 ダイヤモンドのカラット数をダイヤの大きさと認識されている方も多いかと思いますが、実はダイヤの重さのことをカラットと言います。
カラットとは宝石全般の重さを量る際に使われる単位のことで、1ct=0.200gという重さになります。
単に珍しい物もそうですがダイヤモンドも希少性によって価値が変わり、いくら4Cが素晴らしくても小さなダイヤですと中々高額に届きません。
原石から綺麗な部分・含有物が確認できない部分をカットすればかなり綺麗な物を形成できますがそれだけ大きさも小さくなってしまいまい、メレダイヤと呼ばれる小粒のダイヤになってしまいます。
3Cのグレードが高ければ、0.8~1.0ctあたりの大きさから一気に価格が跳ね上がります。

Cut(カット・輝き)

 他の3Cとは違いこちらは人間の技術によって決まる部分が大きいのでそこまで重要視されるの?とお考えの人も少なくないかと思われます。
カットにも様々な種類がありますが、最も有名なラウンドブリリアントカットと呼ばれる58面体はダイヤモンドの輝きを最も引き立たせる理想のカットと言われています。
一面一面の厚さや、並行なのか波打っているのか、といったところで評価基準が変わります。
ルーペを使用してある程度は把握できますが、細かく細部まで確認する際には専門機関に送る必要があります。

Color(カラー・色)

 ダイヤモンドにおいて、透明に少し黄色や茶色等の他の色が混ざるのは価値が下がるポイントになります。
しかし、少しではなくかなり濃くColor(カラー・色)という評価基準において最低の評価である「Z」をさらに下回ると逆にファンシーカラーと呼ばれ、希少な一品となります。

Clarity(クラリティ・透明度)

 クラリティはダイヤモンドに含まれるインクルージョン(内包物)・瑕疵等で決まり、量や位置・インクルージョンの大きさ等で変化します。

最後に

 近頃の金相場の高騰により、ダイヤモンド等の貴石を含むジュエリーも同時にさらに高価買取されております。
処分をお考えの方は絶好のタイミングかと思われます。

また、弊社株式会社ROYALではダイヤモンド等のジュエリーの買取接客のレクチャーも行っておりますので、是非とも一度お気軽にご相談下さいませ。
ブランドの真贋判定や・卸し先の紹介も行っておりますのでお問合せ下さい。

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