貴金属(金・プラチナ・銀)についてのアレコレ

 2023年今月3月、過去類を見ない程の金相場の高騰を確認された方は多数いるかと思います。
弊社にも、貴金属の持ち込みがこのタイミングで以前と比べるとかなり増えました。

金・プラチナ等の貴金属は世界情勢の影響によってかなり相場が変動します、数年前のパンデミックに加え世界の資源供給のバランスが崩れる戦争等、様々な要因により貴金属を実物資産として確保しようとする人がいるので価値が上がります。

今回は、そんな貴金属の知っておいて損のない知識をご紹介致します、お持ちのアクセサリーで確認してみて下さい。

目次

金の品位

 昔から、価値が上がることはあっても下がることはあまり無いとして実物資産として好まれて取引されてきた金。
ここ最近の相場は数年前と比べると2倍近くにもなっており、パンデミック蔓延以前に保有されていた方は現在かなり得をされているかと思います。

よく問い合わせやお持込頂く時にお客様に尋ねられるのですが
「今日金っていくら?」「今8,000円とか8,500円なんでしょ?」と18金のアクセサリーを出されることがあります。
確かにテレビやネットの金相場には大きくそういった金額が載せられていますが、実はその価格は金のインゴット(延べ棒)に適用される価格なんです。
「それはインゴットを売却される際の金額になります、純金や18金の場合はまた別の価格になります。」
と説明するとかなり驚かれる方もまだまだいらっしゃいます。

基本的に、金相場はまずインゴット(延べ棒)の販売/買取価格が大きく記載されており、その下の方かまた別のページにインゴット以外の品位の販売/買取価格が載っています。

上から順に、インゴット・K24(純金)・K22・K21.6・K20・K18・K14・K10・K9・K18WG・K14WG
といった順に並んでいることが多いかと思います。

金の価格

 品位によって価格は変わり、インゴットの価格がよくテレビや広告等で目にする価格になります。
一般的に最もアクセサリー等にもよく使用されておりお持込も多い品位はK18製です。
インゴットとK18のグラム単価は2,000円前後変わってきますので、お持ちのアクセサリー品位を事前に把握してから見てもらうとよいでしょう。

また、日本で製造された金・プラチナには貴金属製品の製造又は販売をしている事業者の方々からの依頼でホールマークと呼ばれる造幣局の刻印がされている事がほとんどで、このマークがあると製品に含まれている貴金属の純度/割合の強い保障になります。
ちなみに、1000分率で刻印されていることもありK18は750、K14は585といった数字が入っています。
海外製品の場合は1000分率での刻印の場合が多いですね。

造幣局のホールマークが確認できないK18・K14等の刻印でも大抵は純度/品位に問題はございませんが
後K』と呼ばれる刻印には多少注意が必要です。

後(あと)K

 後Kは主に海外製のアクセサリーに使用される刻印で、日本で製造されたアクセサリーには必ず頭にKが来ます。
何故、後Kに気を付けなければいけないかと言うと、金の純度/含有率が誤魔化されていることがある・実際の品位とは異なっていることがあるためです。

もちろん18Kと刻印されている物でもしっかりとK18/750の金がは含まれている物も多くございますが、18Kと刻印されているのに実際は14金分の金しか含まれていないという製品も多くございます。

大抵の買取店には比重計とよばれる貴金属の純度の割合を調べる機械が置いてあるのでその場ですぐに分かりますが、あまり設備がしっかりしておらず比重計を置いていないところだと、後Kの説明をされた後にかなり安く買いたたかれるか買取をお断りされることもあります
ですので、事前に知識を付け買取を断られても別の買取店に行ってみましょう。

Pt(プラチナ)の品位

 2011年の後半頃からプラチナよりも金のほうが価値が高くなったり、その後2015年以降からは現在まで変わらず金の方が価値がありますが、昔は金よりもプラチナのほうが断然価値がありました。
現在ではプラチナの価値は金の約半分ほどですが、それでもここ最近の貴金属相場の高騰によってかなり高い水準で取引されています。

プラチナの品位は一般的に5つになります。
インゴット(延べ棒)・Pt1000・Pt950・Pt900・Pt850という並びになり、インゴット以外全て1000分率表記なので分かりやすいですね。

立爪ダイヤの結婚指輪や昔の指輪はプラチナ製の物が多く、現在でも指輪といえばプラチナ製という認識が強く残っています。

pm刻印

 プラチナ製品の中には「Pt○○」とは違い「Pm」とだけ刻印されている製品もございます。
これは古いプラチナアクセサリーに見られる刻印で、プラチナの含有量が70%~85%とかなり幅のある製品になるため
金の後Kと同じで、お店によってはプラチナとしてはお買取りしてくれないお店もございます。

しかしこれも比重計を使えば何パーセントのプラチナが含まれているかが分かるので、一度お断りされても次のお店で見てもらいましょう。

最後に

 いかがだったでしょうか、一概に金・プラチナという貴金属といっても様々な違い、知らなければ損するポイントがございますので、現在お持ちの品物が本当はどういった品位なのかが気になられた際には買取店を巡ることをオススメします。

弊社、株式会社ROYALでも貴金属の品位鑑定をやっております。
また、ブランドの真贋判定および鑑定書の発行も行っておりますので、一度お気軽にご相談下さいませ。
お問合せお待ちしております。

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