貴石と半貴石について

 貴石という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
一般的に、鉱石の硬さを表すモース硬度が7.5以上の物であり、ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルドといった大体の人が宝石だと認識している物が貴石と呼ばれます。
しかし、実際はかなりふんわりとした認識になり人や国によって貴石の定義は異なるので、固定された明確な分類はございません。
半貴石とは、一般的な貴石という共通認識から外れた色石・鉱石のことを指します。
半貴石であっても上記の4種類の貴石と呼ばれている物よりも高価な石は存在し、近頃は翡翠・オパール・アレキサンドライトも貴石だという認識も強くなってきています。

今回はそんな貴石と呼ばれる石、半貴石に分類されている石をご紹介致します。
最後までご覧下さい。

目次

宝石とは

 宝石と聞いた時どういった物を想像されますか。
大きくて綺麗な石やルビーやサファイヤ等様々なカラフルな石、こういったところを想像される方も多いのではないでしょうか。
確かに一般的には、産出量が少なく硬質で美しいために装飾用等に使用される希少な鉱石、と説明されることが多いですが、実は宝石の定義があります。

まず何よりも外観が美しいこと。
次にあまり産出されることの無い希少な鉱石であること。
そして最後に、耐久性といった硬度が高いこと。

この三点が宝石と定義する上での最低条件になります。

確かに、美しくない物を宝石とは呼べませんし、様々な場所からポンポンと採掘できてしまっては珍しくもありませんよね。
硬度に関しては、鉱石には硬さを表す単位/尺度としてモース硬度と呼ばれる物が使われるのですが、数値が1から10まであり数大きい程硬い鉱物になります。
例外もありますが、宝石の仲間入りをするためにはモース硬度7(もしくは7.5)が必須条件になりその理由としては、鉱物が地表に晒されている場合砂埃等の摩擦による劣化・風化で表面が傷つくことがあるためです。
砂埃の中に含まれている石英のモース硬度以上が条件となり、その硬度が7になります。

モース硬度が7に達していない物でも希少な宝石として扱われている石がございますのでそちらも合わせてご紹介致します。

ダイヤモンド

 言わずと知れた宝石の王様。
近頃の金相場も相まって投資対象として購入される方も増えている鉱物です。
一般的に宝石として流通しているグレードのダイヤは、総採石量の15%~20%と言われています。

ダイヤモンドには他の石にはない4Cと呼ばれる評価基準があり、それぞれ
Carat/カラット(重さ)・Cut/カット(輝き)・Color/カラー(色)・Clarity/クラリティ(透明度)という4つの項目の総合で価値が決まります。
また、カラットが0.2~0.3ctの物は小粒のダイヤ(メレダイヤ)として扱われることが多く、0.3~0.4ct以上から一粒のダイヤとして見られ価値もしっかりと変わってきます。

ルビー・サファイア・エメラルド

 宝石と言うとダイヤモンドよりもこの3つを想像される方も多いのではないでしょうか。
実際に、それぞれの石がダイヤモンドよりも価値があった時代もあり、現代においても三大貴石として愛されております。

それぞれのモース硬度は、ルビー/硬度9・サファイア/硬度9・エメラルド/硬度8となります。
ルビーとサファイアはコランダムと呼ばれる同一の鉱物になり、クロム・酸化チタンの含有量の多さによってルビー・サファイアへと変化します。
エメラルドは緑柱石(ベリル)と呼ばれる鉱物で、アクアマリンやモルガナイトと同じ鉱物になります。
モース硬度は7.5~8.0と硬い部類に入りますが、構造上内包物やヒビが入りやすいためちょっとした衝撃で欠けたり・割れたりすることもあります。

それぞれの石の中にもさらに分類分けした希少な一品があり、ルビーはピジョンブラッドと呼ばれる鮮血のような赤い石だったり、サファイアであればキング・オブ・サファイアと呼ばれるパパラチアサファイアが非常に価値が高く。
エメラルドは、他の鉱物に比べ内包物等の不純物(ゴミ)が多く見られる為、内包物の少ない透明度の高い物は高値で取引されます。

日光や蝋燭等光源によって色を変えるモース硬度8.5の希少な石アレキサンドライトも貴石に含まれることも多く、ダイヤ・ルビー・サファイア・エメラルド・アレキサンドライトで五大貴石と呼ばれることもあります。

半貴石一覧

 次に一般的に半貴石と分類される鉱物を紹介致します。

トルマリン・アクアマリン・キャッツアイ・ガーネット・ペリドット・アメジストといった、ジュエリーに幅広く使用されている石も貴石に含まれていないことが多く、買取店によってはこちら半貴石だからと値段が付かない場合もございます。
しかし半貴石ももちろん希少な石には変わりなくその中でも特別な石があり、物によっては貴石を上回る希少な物もございます。

パライバトルマリン・サンタマリアアクアマリン・様々な性質に変化したキャッツアイ等貴石と比べても遜色が無い程希少な物があり、こういった物は時に貴石以上の金額で取引されることもあります。

最後に

 以上で紹介したお石以外、半貴石と分類分けされている物でもかなりしっかりとお値段が付くものもございますので現在お持ちのジュエリールース(裸石)がどういった物なのか、買取金額はどれくらいなのか等々少しでも気になることがございましたら一度お気軽にご相談下さいませ。
弊社、株式会社ROYALではお石の判別の他にも、ブランドの真贋判定等も行っております。
是非ともお問合せ下さいませ。

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