ダイヤモンドのコピー品にご注意ください!

ダイヤモンドは、世界でもっとも高価な宝石といわれ、誰もが憧れる存在です。しかし、希少価値が高く人気もあることから、世間では偽物ダイヤモンドが流通しています。

当記事では、偽物ダイヤモンドとはどのようなものか解説したうえで、本物と偽物を見分ける4つの方法を紹介します。「ダイヤモンドの真贋を確かめたい」「ダイヤモンドの売却を検討している」という場合はぜひ参考にしてください。 

目次

1.偽物のダイヤモンドとは?本物と何が違う?

偽物のダイヤモンドとは?本物と何が違う?

ダイヤモンドによく似た石は偽物のダイヤモンドと呼ばれ、安価で手に入れることができます。しかし、ダイヤモンドに似た石を「偽物」と表現することは、実は適切ではありません。

偽物と言われるダイヤモンドは、本物のダイヤモンドと見た目が似ているだけで、成分が異なる全く別の石です。ダイヤモンドに似た石を「ダイヤモンドである」と偽って売った場合は偽物となりますが、市場に流通している石のほとんどは「類似品」という扱いです。 

2.偽物の模造ダイヤモンドに多い素材

天然ダイヤモンドにそっくりで、一般的に「偽物の模造ダイヤモンド」と呼ばれる石にはいくつかの種類があります。偽物のダイヤモンドといっても、人工的に作られた石から天然石まで、さまざまです。

ここからは、偽物のダイヤモンドや模造品によく使われる素材を紹介します。 

2-1.キュービックジルコニア

キュービックジルコニアは、ダイヤモンドの模造品としてもっとも知名度が高く、世界中に安価で流通している石です。ダイヤモンドが硬度10であるのに対し、キュービックジルコニアの硬度は8~8.5と、ダイヤモンドに匹敵する硬さを持っています。

キュービックジルコニアはダイヤモンドの代わりとして作られた合成石で、天然石ではありません。しかし、素人ではほぼ見分けが付かないほどの美しさを誇り、ダイヤモンドより完璧な美しさを生み出すことも可能です。ダイヤモンド並みの美しい石を安価で手に入れられることから、普段使いのジュエリーとして購入する人もいます。宝石店だけではなく、雑貨店などでもよく扱われる商品です。 

2-2.ジルコン

ジルコン

ジルコンはギリシャ時代から珍重されていた歴史のある石で、ダイヤモンドと似た輝きや硬度を持つ天然石の一種です。

ダイヤモンドと比べて産出量が非常に多いため、ジルコン自体の希少性はあまり高くありません。しかし、ダイヤモンドの代用品に最適な鉱石として重宝されており、ファッションジュエリーやリーズナブルな婚約指輪によく使われています。 

2-3.モアッサナイト

モアッサナイト(モアサナイト)は、炭化ケイ素の水晶で、鉱物の一種です。隕石の中に含まれる物質といわれており、自然界でモアッサナイトができることは極めてめずらしいため、現在市場で流通しているモアッサナイトのほとんどは合成石です。

ダイヤモンドとモアッサナイトの性質は非常に類似しており、硬度10のダイヤモンドに対し、モアッサナイトは9.25~9.5の硬度を持ちます。輝きの強さを表す屈折率に関しては、モアッサナイトがダイヤモンドを上回るため、より強い輝きを放ちます。 

3.ダイヤモンドの偽物・本物の見分け方4選

天然ダイヤモンドと偽物ダイヤモンドは、見た目だけではほとんど判別できません。しかし、素人でも簡単に自宅でダイヤモンドの真贋を見分ける方法があります。

ここからは、ダイヤモンドが偽物なのか本物なのか見分ける方法を4つ紹介します。手元にある宝石が本物なのか自分で調べたい人は、以下から紹介する鑑定方法を試してみてください。 

3-1.(1)石に息を吹きかける

(1)石に息を吹きかける

ダイヤモンドと類似の宝石を見分けるもっとも簡単な方法は、石に息を吹きかけることです。本物のダイヤモンドに息を吹きかけると、一瞬石が曇ってもすぐに透明な状態に戻ります。しかし、キュービックジルコニアやジルコンの場合、息を吹きかけて曇ってから透明になるまでに時間がかかります。

石に息を吹きかける方法は、ダイヤモンドの熱伝導率の高さを利用した判別方法です。ダイヤモンドと類似石の熱伝導率は、以下のようになっています。

石の種類熱伝導率
ダイヤモンド約22W/(cm*K)
キュービックジルコニア約3W/(cm*K)
ジルコン約1.3W/(cm*K)
モアッサナイト約3.5W/(cm*K)

ダイヤモンドの熱伝導率は他の類似石と比較して優れているため、息を吹きかければすぐに本物と偽物の違いがわかるでしょう。 

3-2.(2)紙に書いた線を石で透かす

紙に書いた線や文字の上に石を置き、上から透かしてみる方法です。このとき、石はトップ(尖っていない方)を下向きに置きます。ダイヤモンドは屈折率が高いため、紙に書いた線が歪んで見えなくなります。キュービックジルコニアやジルコンは、ダイヤモンドより屈折率が低いため、下の線がそのまま透けて見えます。

ダイヤモンドと類似石の屈折率は、以下のようになっています。

石の種類屈折率
ダイヤモンド2.42
キュービックジルコニア2.13
ジルコン1.925~1.983
モアッサナイト2.65~2.69

モアッサナイトはダイヤモンドより屈折率が高いため、紙に線を書いて確かめる方法ではダイヤモンドとモアッサナイトの区別は付きません。ダイヤモンドとモアッサナイトの違いを見極めたい場合は、紙に点を書いて石のポイントを下にして覗き、紙に書いた点が2つに見えるか確かめましょう。モアッサナイトには複屈折という性質があり、石に入った光が2つに分かれます。紙に書いた点が2つに見えた場合は、ダイヤモンドではなくモアッサナイトの可能性が高いといえます。 

3-3.(3)石に油性ペンや水を使う

(3)石に油性ペンや水を使う

ダイヤモンドには、油となじみやすく水をはじきやすいという、親油性と疏水性があります。そのため、ダイヤモンドは油性ペンで直接書くことができ、ダイヤモンドに水を垂らすと丸い水滴としてはじかれます。

本物のダイヤモンドかどうか確かめることはできますが、ダイヤモンドに傷が付くため、油性ペンや水はあまり使わないほうがよいでしょう。 

3-4.(4)専門の鑑定機関に依頼する

ダイヤモンドが本物か偽物かは、専門の鑑定機関に依頼することでも確かめることが可能です。

明らかに値段の安い石や、本物よりきれいすぎる石は偽物だとすぐにわかります。しかし、合成石のレベルは年々高くなっており、最近では合成モアッサナイトや合成ダイヤモンドなど、天然ダイヤモンドとほぼ同じ性質の模造宝石も登場しています。天然ダイヤモンドに似せて精巧に作られた偽物は、ダイヤモンドテスターと呼ばれる機器や専門家でも真贋が確認できないこともあります。

そのため、確実に偽物ダイヤモンドを見分けたい人は、信頼できる鑑定機関に依頼しましょう。専門機関の中では、中央宝石研究所などが有名です。 

4.ダイヤモンドの価値を決める評価基準

ダイヤモンドの価値は「4C」という国際的な評価基準をもとに決められます。それぞれの要素が優れているほど、価値のあるダイヤモンドとなります。

ダイヤモンドの4C
カット(Cut)ダイヤモンドのカット面の美しさを形・研磨・仕上がりの3つの基準に分け、Excellent・VeryGood・Good・Fair・Poorの5段階で評価する。
カラー(Color)ダイヤモンドの色の美しさをDからZの23段階で評価する。ダイヤモンドは無色透明に近いほど美しいとされる。
クラリティ(Clarity)ダイヤモンドの透明度をFLからI3の11段階で評価する。内包物が少なく、透明度が高いダイヤモンドほど品質が高いとされる。
カラット(Carat)ダイヤモンドの重さを表す単位で、1カラット=0.2グラムで計算する。

ダイヤモンドのカラット数が大きいほど価格の高いイメージがありますが、ダイヤモンドの価値は大きさ以外にもカット・カラー・クラリティの要素が大きく影響します。本物のダイヤモンドは宝石の中でも特に希少性が高いため、4Cの価値が低いと思っても高価買取される可能性があります。

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まとめ

一般的に「偽物のダイヤモンド」と言われる宝石には、ダイヤモンドに似た見た目で、成分の異なる石が使われています。偽物のダイヤモンドに多い素材は、キュービックジルコニア・ジルコン・モアッサナイトの3種類です。ダイヤモンドの偽物・本物を見極めたいときは、石に息を吹きかけたり、紙に書いた線を石で透かしたりしてみましょう。

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