偽物では無いが含有率の低い貴金属とは?
指輪やアクセサリーと買取店に持ち込んだら買取を断られたという経験はございませんか?
金やプラチナといった貴金属製品の中にも品位が様々あり、その製品に使用されている金の品位を刻印してありますが、実際は一つ低い品位の品物や、買取に達していない品位のアクセサリーという物があり、あまり設備の整っていない買取店等では買取を断られることもあります。
今回は現在お持ちのアクセサリーがどういった品物なのかしっかりと把握するために、貴金属の品位についてご紹介致します。
買取店に持って行く前に一度自身でご確認下さい。
金・プラチナ
金やプラチナといった貴金属には、それぞれ何パーセント含まれているかといった刻印がされており、刻印にも種類がございます。
刻印によっては表記されている数字をそのまま信用してお買取りができない刻印もございます。
銀/Silverはあまり誤魔化しはありませんが、金・プラチナでは時折見られますので一度ご確認下さいませ。
金/Gold
金製品の品位は貴金属の中でも特に多く、インゴット(延べ棒)・K24・K22・K21.6・K20・K18・K14・K10・K9とあり。
パラジウムを混ぜて作られたK18WG・K14WGもございます。
インゴット・K24が金のみで作られた物になり、それ以外の品位は頑丈さを増すため・色味を加える為に金以外の物を混ぜて作られた合金になります。
インゴット(延べ棒)は映画等でよく見る純金の塊のことを指しますが、グッドデリバリーと呼ばれる厳しい基準をクリアした物と、それ以外の物とではインゴットのグラム単価が変わってくるほど重要なポイントです。
また、現在海外のインゴットの買取りを中止しているところが多く、国内のグッドデリバリーでないと買取のグラム単価が下がるお店もあります。
日本のグッドデリバリー一覧
・日鉱金属(株) ・三菱マテリアル(株) ・三井金属鉱業(株) ・住友金属鉱山(株) ・DOWAメタルマイン(株)
(日立製作所)
・アサヒプリテック(株) ・田中貴金属工業(株) ・(株)徳力本店 ・石福金属興業(株) ・松田産業(株)
・日鉱金属株式会社 ・日本マテリアル(株)
上記の会社の刻印がグッドデリバリーの証明になります。
田中貴金属や徳力といった昔から続く会社をご存じの方も多いのではないでしょうか。
K24・K22・K21.6・K20
24金はK24という刻印の他に、FINE GOLD・999.9・1000(Au1000)・純金・万足金、といった表記で刻印されていることがございます。
万足金は中国で使われており、中国の文化で誕生日の際に送る指輪等の製品によく刻印されています。
22金はK22・916(Au916)・千足金と刻印され、アクセサリーの他に金貨等にもよく使用されています。
21.6金はK21.6の表記がほとんどで、こちらも金貨に使用されていることがほとんどになるので目にする機会が少ないかと思います。
20金はK20・835(Au835)・足金と表記されます。
K18・K14・K10・K9
18金は全ての品位の中でも特に金製品で使用されており、K18・750(Au750)・18K・18KT・18KPと刻印されています。
後述致しますが『18K』というKが後ろにきている刻印には注意が必要になります。
14金はK14・585(Au585)・14K・14KT・14KPという表記があります。
10金はK10・416(Au416)・10Kという表記があります。
9金はK9・375(Au375)・PWG9という表記があり、PWG9はジュエリーマキ独自の品位になりパラホワイトゴールドの略になります。
プラチナ/platinum
現在は金相場の異常な高騰によりプラチナよりも金のほうが単価が高くなっていますが、昔は車の部品に使用されたりそもそもの希少性はプラチナの方が高かったため金よりもプラチナのほうが相場が高い時期が長く続きました。
プラチナの品位はインゴット・Pt1000・Pt950・Pt900・Pt850と5種類あります。
Pt1000が999.5 PLATINUM・Pt999・Pm1000・純白金と記載の種類がある他は、それ以外の刻印のPtの部分がPmにおきかわるくらいになり比較的分かりやすいかと思います。
上記以外の刻印
金・プラチナの上記の刻印以外にも『18K』や『Pm』という刻印があり、これらの刻印は表記されている品位よりも実際に含まれている貴金属の割合が少ない時があります。
『後K』と呼ばれる刻印は主に海外で製造された物に刻印され、日本で製造された物には造幣局のホールマークという刻印がされております。造幣局の審査は非常に厳しい為ホールマークが刻印されている製品はほとんど信用して良い印象です。
後KだからK18換算で絶対にお買取りできないというわけではございませんが、後Kの場合18Kが実際は14K分の割合しか金が含まれていなかったということが少なからずあります。
買取店で金を買い取ってもらえなかったというケースが存在するのはこの後Kによるものがほとんどであり、そういった時はその買取店に比重計と呼ばれる貴金属の含有割合が分かる装置を備えつけていないお店だったということです。
また『Pm』のみの表記もプラチナであることは間違いございませんが、この表記の品物は古い年代のアクセサリーであることが多く、含有量が70~85%という幅が大きい為お断りされることがあります。
どちらも貴金属であることに変わりはないので、しっかりと比重計を用意してある買取店に当たるまでお店を巡りましょう。
最後に
金のアクセサリーで『K18 3M』『K18GP/GF』とあったらそれもご注意下さい。
3MのMはミクロンの略で3ミクロンの金を張り付けているメッキという意味になり、GP/GFの表面に金を張り付けただけのメッキという意味になります。
今回ご紹介致しました品位以外にも、珍しい物にはなりますが細かく品位があるので現在お持ちのお品物がどういった製品なのかを詳しく知りたい場合は弊社、株式会社ROYALに一度お気軽にご相談下さいませ。
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