エルメスの偽物に注意

数あるブランドの中でも特に高級感のあるエルメス
扱っているアイテムは全て高単価なアイテムが多く、簡単には購入することのできないブランドです。

最近はフリマアプリで簡単に取引ができるため、中古品であれば比較的手を出しやすい金額で簡単に購入できてしまいます。
しかしネット上での取引が簡単にできてしまうが故に、鑑定士でも間違えるほど精巧に作られたスーパーコピーを知らず知らずのうちに購入され、買取店に持ち込みしてからやっと偽物だと気付く、ということも起こっています。
今回はそんなエルメスの真贋ポイントをご紹介致します。

メルカリで横行する偽物に注意。

2023年3月現在でも定期的に下記のようなご相談をいただいております。

・メルカリで買った商品を質屋や買取店に持ち込んだら基準外だといわれた。

・ラクマの出品者がすり替え防止などを理由に返品に応じてくれない。

・事務局、運営に問い合わせたら鑑定書を発行してくれと言われた。

中でもこちらのエルメスは現在でも流行っている商品ですので、コピー品の流通量がとても多いです

エルメスの刻印(ロゴマーク)

　ロゴはブランドを象徴するポイントになるため、しっかりとしたブランドであればしっかりと丁寧に作られています。

エルメスの場合、レザー製品であればロゴの形に型押しをした後にインクを流し込んでいます。
本物であれば文字の太さも一定でバランスもとれていますが、偽物は滲んでいたりブレていたり潰れていたりします。

また、本物の場合【PARIS】の【P】と【MADE】の【E】はほぼ平行になるように刻印されています。

クロア(開閉する際のストラップ)の裏側

バッグを開閉する際のストラップのことをクロアといい、この裏側を見ることで製造年と製造した職人が分かります。

縫っている部分をステッチといい、本物はステッチギリギリのところにビスを綺麗に収め均一に打たれています。

それに対し、偽物は機械で刻印したかのように鋭い作りになっていることが多いです。
またビスに工具用のプラスネジ・マイナスネジを使用している物もあります。

縫製

エルメスは職人の手縫いとミシンで縫う2種類の縫い方があり、職人の手縫いは右下がりになり、ミシンは右上がりになるという特徴もあります。

クウジュ・セリエ(クゥージュ・セリエ、クジュ・セリエ)とよばれる独自の方法で縫製されており、一本の糸をクロスさせながら職人の手作業で縫いつけていく縫製で、糸を裏面と表面から交差させながら縫うので縫い目が裏面も表面も右下がりに仕上がります。
対して偽物は糸同士の間隔が開いて、革の表面に糸が浮くことがあります。
また、機械で縫われていることもあり、その場合は縫い目が整いすぎている為手縫いには見えません。

縫製ひとつをとっても、ただのコピーではすぐに見抜けてしまう技術が散りばめられている為、どれだけエルメスのアイテムは丁寧に製作されているか分かって頂けるかと思います。

保存袋

エルメスはハイブランドゆえに保存袋まで偽物が作られています。

めくった時に内側のステッチの縫製の繋ぎ目が確認できるかと思いますので、一度ご確認頂ければと思います。
何度も保存袋を使用していればスレ等で雑に見えることもあるかと思いますが、基本的にはかなり丁寧に作られているのであまり使用していないのにどうみても雑な作りの場合は要注意です。
あまりに雑で縫い合わせが少しの力でほどけてしまう物もございます。

カデナ(南京錠)

アイテムに付属してくるカデナとよばれる南京錠についても多少の知識があれば見破れることもあります。

上から二段目の数字は製造された年月日を表しており、2桁目と4桁目が年、1桁目と3桁目が月を表します。
雑な偽物だとでたらめな数字が刻印されていることもありますので一度ご確認ください。
また、鍵穴が逆を向いている・鍵穴の周りの円が小さい・HERMESの刻印が左右対称に入っていない等々、かなり綺麗に作られていても必ずコピー品だと感じ取ることのできる違和感がございます。

最後に

ブランドを見た時に違和感がする、というのはエルメスだけに限らず、様々なブランドでも言えますがハイブランドと呼ばれるブランドであれば一つ一つがかなり丁寧に製作されている為なおさら注目するべき点になります。

本物と偽物を見比べたことがないから分かるわけがない、と思われますでしょうがこれが意外と当たっていることが多く「分からないんだけど、何か変じゃない？」とお持込頂くことがあり、こういった時は大体当社基準外の商品のことが多いです。

エルメスのバーキン等、バッグ一つで100万円を超えるようなアイテムはスーパーコピーも大量に作られていますので、もし購入をご検討の際は必ず正規店か直営店で購入して下さい。
会社側もしっかりと確認してから仕入れているとは思いますが、海外の免税店等では稀に非常に精巧な作りのコピー品が販売されていますのでくれぐれもご注意下さいませ。

弊社、株式会社ROYALではブランド品の真贋判定サービスを行っておりますので、どうしても分からないといった場合は一度お気軽にご相談頂ければと思います。