古銭・古紙幣のあれこれ

 古い蔵や家の整理整頓をしている際に度々見つかることがある古銭・古紙幣
こういった物に価値があるのか分からないといった問い合わせが非常に多いため、今回は古銭・古紙幣についての様々なことをご紹介したいと思います。

中には贋作が作られている物もございますのでそちらもご紹介致します。
最後までご覧下さいませ。

目次

古銭・古紙幣とは

 古銭とは基本的に現在流通・製造されていない物を指し、古紙幣(古札)も同じ扱いになります。
現在でもお金としての価値がある100円札等の分類も古紙幣になります。
中には額面以上の付加価値が付くプレミア品もあり、古貨幣業界は連日取引がされているほど賑わいを見せている業界です。

日本最古の古銭は富本銭だとされており、かの有名な和同開珎が製造された708年よりもさらに古い683年に製造されています。
富本銭よりも前に無文銀銭と呼ばれる古銭が使用されていた形跡がありますが、昭和47年(1972年)にこれを貨幣として認めることはできないと正式に発表されています。

現在お金としての効力が残っている物よりも、古銭・古紙幣の方が使用されていた年月・数共に多く歴史のあるお家からは度々見つかります。
しかしやはり価値は一見しただけでは分からないため、捨ててしまったとおっしゃるお客様が非常に多いです。

ですので、後述する古銭・古紙幣以外の物が見つかった場合も是非とも一度ご相談下さいませ。

寛永通宝

 1626年に佐藤新作によって寛永通宝は300年以上にも渡り使用された有名な古銭の一つです。

正字背文と呼ばれる物や下野国足尾銭小梅銭といった物は珍しい物ではなく、買取金額を出す場合は状態によって大きく変動してきます。
未使用で非常に状態が良ければ、中には一つ500円前後付く物もございます。

二水永という寛永通宝もあり、こちらは「永」の文字が「二」と「水」に分かれているように見える物になります。
こちらは寛永通宝の生みの親、佐藤新作が江戸幕府に許可を貰い1626年に発行した物で綺麗な状態だとしっかりとお値段が付きます。

他には島屋文といったモデルもあり、こちらは「通」の「マ」の部分が「ユ」にみえるかのような書体になっている物を指します。
本物の島屋文で状態も綺麗であれば10万円は下らない物になります。

上記以外にも、表の書体・裏の文字一つでお値段が変わってきますので寛永通宝がでてきた際にはしっかりと確認し、分からなければ専門機関に頼りましょう。

貿易銀

 ごく稀に、お持込や出張買取で目にすることのある貿易銀
1871年~1875年頃に鋳造されはじめた古銭で、主に海外との貿易の際に使用する目的で製造され、当時は金と同等の価値がある物として扱われるほどに高価な物でした。

現在においても数ある古銭の中でも価値のある一品になりますが、それだけコピー品も存在します。

直径や重さ等から真贋判定をしていくのですが、本物も当時の技術では重さや大きさを一律に保つことができなかったため、多少のバラつきがあったとしてもその他の部分で本物だと認められる場合もございます

非常に多くのコピー品が出回っているため、現在お持ちの場合は一度専門の鑑定機関か最寄りの買取屋さんに持ち込んでみましょう。

甲号・乙号兌換銀行券

 日本銀行兌換券は当時金と同じ価値を持ち、紙幣と金を交換することができました。

甲号の偽物が作られるようになってから、乙号を発行する際に偽造困難な技術を取り入れた為、透かし技術や写真技術に加え緑色のインクが使用されています。
甲号の何年に発行された物、乙号の何年に発行された物、とかなり細かく金額が変わります。

どんな物でもそうですが、数が少なければ希少性が上がり価値も高くなります。
どれだけ古い物でも今でも数が有る物は中々価値が付きません。

藤原鎌足やヤマトタケル・大黒天がモデルの兌換券があり、こういった物は現存する数が少なく高値が付きやすいです。

古銭・古紙幣の中でも少し特殊な古札になりますので、是非とも一度ご相談下さいませ。

最後に

 上記以外にも単体でしっかりと価値があるものは他にもたくさんございますが、流通した古銭の総数から考えると数%から10%前後だと考えられます。
ほとんどの古銭・古紙幣が単体ではあまり価値のある物ではないため、数点でまとめておいくらという形になることもあります。
しかし弊社、株式会社ROYALではしっかりと一枚一枚鑑定させて頂きます。

お家を整理していたらこんなのがでてきたんだけど、蔵の壺の中にたくさん入ってた、等々是非ともお気軽にご連絡下さい。
量が多い場合は出張買取も行っております、また貨幣の真贋査定も行っておりますので
上記で挙げた貨幣以外にも、ネットで調べてたらこれが高い金額で売ってたんだけど本物?といった場合でも無料の見積もりを行っております

少しでも疑問に思われたら是非とも一度ご相談下さいませ。

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