オメガの偽物/コピー品に注意

 OMEGA/オメガとは1848年にスイスで設立された175年もの歴史を持つメーカーで、その期間様々な人気をモデルを展開しましたがやはり最も有名なモデルは1957年に誕生したスピードマスター、それと並ぶ知名度を誇るシーマスター、ドレッシーなモデルのデヴィル、オメガの中でも特に女性からの人気の高いコンステレーション、といったラインアップが人気のあるモデルとして挙げられるかと思います。

スピードマスターはアポロ計画の月面調査の際に使用され一躍世界的な人気を得、シーマスターは映画『007』の主人公ジェームズ・ボンドが愛用していた為世界的な人気を誇りました。
これらのモデルは現在でも非常に人気が高く、中古市場でも毎日のように高値で取引されています。

数ある高級時計のブランドの中でもROLEX/ロレックスと並んで世界的な知名度を誇るOMEGA/オメガ。
しかしやはりそういった世界的に人気の高いブランド品は偽物が多く出回っており、最近はコピー品を作る技術も昔に比べると飛躍的に高くなっているので年々正規品とコピー品の真贋が難しくなってきております。
海外の免税店で販売されている中にも極稀にコピー品が混ざっているとも聞きますので、知らず知らずの内に偽物を使用しているということもございます。

ですので、今回はオメガの代表的なモデルの見極めポイントやその他諸々をご紹介致します。
お手元の時計と照らし合わせながら最後までご覧くださいませ。

目次

OMEGAのロゴのフォント

 ブランドのロゴはそのブランドの顔となるため、かなり精巧に製造されており雑なコピー品だと一目で見破ることができるポイントになります。

「OMEGA」のロゴや「Speedmaster」の刻印は偽物もかなりしっかりと作られていますが
「PROFESSIONAL」の「S」が偽物の場合上下が均等に作られておらず、文字自体も本物と比べるとかなり滑らかに見えます。本物は角ばる部分はしっかりと見て取れます。
しっかりと見ないと分からないポイントですが、本物を知っていればはっきりと違いが分かります。

 文字盤のクロノグラフにも注目です。
こちらも正規品とコピー品では自体が異なっており、偽物は正規品に比べると丸みを帯びています。
加えて「2」が正規品では均等なバランスですが、偽物は均等ではなく少し歪にできています。

偽物のようにインクがはみ出してしまっているものもあり、自体もそうですがインクがはみ出しているということは正規品では絶対にあり得ない作りとなっています。

裏蓋の刻印

ベゼル部分の印字も偽物ははみ出しています。
どのような製品でも同じですが「偽物はここがこうなっているはず」と覚えるよりも
本物はここがこうなっている」と本物の形をしっかりと覚え、それ以外の物を見たときに違和感を覚える、というのが最も効率よく尚且つ偽物を発見し易い方法になります。

スピードマスターの裏蓋にはモデルの前身がシーマスターであった名残からシーホースの刻印がされており、この刻印でも判断できる可能性があります。
写真の偽物は、正規品のような本来のオメガのシーホースの形状ではなく、加えてレーザー刻印であることも偽物の証となります。
ただ、このデザインが起用されたのは1971年からでそれ以前は現在よりも彫りが薄く作られていたのでヴィンテージ品等では消えかかっていることもございます。
スケルトンシリーズの裏蓋にはシーホースは刻印されておりません。

ベルト・バックルの刻印

ベルトとバックルにも刻印があり、正規品と偽物では彫りの深さや均等さ等が違ってきます。

正規品は専用の機械で刻印されるためしっかりと彫り・シャープさを確認できますが、偽物は安価なレーザー刻印の機械が使用されるためかなり薄く製造されます。
彫りの深さを見るだけでも一目瞭然で分かりますが、偽物はバランスが悪く正規品のような統一感は見て取れません。

ベルトバックル部分に「Stainless Steel」という刻印がオメガのほとんどの製品で確認できますが、偽物の場合この文字が薄くかなり確認し辛いことが多くあります。

文字盤のサファイアガラス

オメガの腕時計のガラスはサファイアガラスが使用されており、太陽の下など強い光の下でもしっかりと文字盤を確認できるようになっています。
しかし偽物の場合安物のガラスを使用していることが多いので、明るい場所では視認性が落ちる傾向にあるので一度ご確認下さい。

最後に

いかがだったでしょうか。
かなり抽象的にロレックスやオメガというブランドネームは知られていても、ここまで精巧に製造されているとは思わなかった方もいらっしゃるかと思います。
ブランド高級時計はデザイン性や内部機構等、どれをとっても一流の技によって構成されているので正規品と偽物を並べた場合その差は一目瞭然かと思います。

しかし最近は雑な偽物とは一線を画すスーパーコピー品という物が極一般的に普及し始めており、これは熟練の鑑定士であっても騙されることもあると言います。
スーパーコピー品が出始めたころは、刻印の深さ・デザインが正規品と見分けがつかない程精巧な物等が出回る等でしたが、ここ最近では正規品と同じ素材を使用している物もでてきておりますので、一般の方々での真贋の判断はかなり難しくなってきております。

弊社、株式会社ROYALでは高級時計の真贋判定やブランドバッグ等の真贋判定・鑑定書発行等、ネットフリマアプリで購入したけど本物かどうか不安になってきた、といった製品のご依頼も受け付けております
少しでも気になられた際にはお気軽にご連絡下さいませ。

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