様々なサイズを展開しているエルメスの大人気ボリード!
エルメスには多くの名作バッグがあります。言わずと知れたバーキンやケリー、近年人気急上昇中のピコタンロックなどは、直営店にいっても買えないほどの人気です。ボリードもそんなエルメスの大定番バッグの一つです。この記事ではそんなボリードの様々なサイズ展開にも触れつつ、ボリードの魅力を紹介していきます。
ボリードはエルメスらしさが詰まったバッグ
高いクオリティは馬具製作のノウハウから
エルメスは1837年にティエリ・エルメスによって創業した、高級馬具工房に始まるブランドです。ティエリ・エルメスが馬具工房を開いた当時のパリでは、馬車が交通手段としても、富裕層のステータスシンボルとしても普及しており、馬具屋は大忙しでした。ティエリの馬具は洗練されたデザインに加え、馬にも優しいと評判で、王侯貴族も顧客名簿に名を連ねるほどでした。また、パリ万国博覧会で賞を獲得するなど、技術的にも認められていました。生活に欠かせない馬車でしたが、産業革命により急速な近代化を遂げたヨーロッパには、鉄道や自動車などが登場したため、交通手段としての馬車の需要は次第に後退していきました。
エルメスの先見性を象徴している
これに伴い馬具の需要も減っていくわけですが、創業者の孫にあたるエミール・エルメスは先見性を備えた人物で、メゾンエルメスの誇る馬具製造技術を様々な製品造りに応用していきます。新たな交通手段によって、遠路への旅行が容易になり、ヴァカンスやビジネストリップ、観光で遠出をする人が増加しました。そうした移動手段の変化に目を付けたエミールは、出張で訪れたカナダで車の幌に用いられていたファスナーに着目し、1923年このファスナーを、世界で初めて開閉機構に搭載した旅行鞄「ボリード」を生み出します。ボリードは当初、イタリアの自動車ブカッティの形状に似ていることから「ブガッティ」の名で呼ばれていましたが、のちにフランス語でスポーツカーを意味する「Bolide(ボリード)」と名前が変わりました。
トレンドの変化を敏感にとらえた“ファッションアイテム”
19世紀末から20世紀初頭にかけて、急速な近代化を経たヨーロッパでは、あらゆるものが劇的に変化していきました。19世紀後半、パリの街は放射線状に道が伸びる、整備された近代都市として生まれ変わります。世界中の富裕層がパリへ訪れ、ヴァンドーム広場の高級ホテルへ宿泊し、ジュエリーやオートクチュール(オーダーメイドの高級服)を買い漁りました。この時代のパリは、文化の中心地であり、トレンドセッターとしての地位を確立していたのです。そんなパリでは芸術やファッションのトレンドも目まぐるしく変化し、ボリードが誕生した1920年代は、芸術的にはアールデコに象徴される直線的でシンプルな装飾がもてはやされ、ファッションにおいてはポールポワレやシャネルによってコルセットが取り払われた、シンプルな装いが女性のファッショントレンドにありました。シンプルな装いが女性の市民権を得たのは、旅行や仕事など、女性が以前に増してアクティヴに動き回るようになったことで、レディースファッションにおいても装飾性だけでなく機能性が求められたという時代背景があります。シンプルなかまぼこ型のフォルムにファスナー機構を搭載したボリードは、そんなファッショントレンドとしても時宜を得たバッグだったのです。
豊富なバリエーション
今年で誕生から100年を迎えるボリードは、シンプルかつ機能性を備えたタイムレスなエルメスの定番バッグとして、今もなお高い人気を誇ります。しかも、エルメスの看板を背負っているキャリアは、バーキンやケリーよりも長く、エルメスバッグの姉貴分といったところです。長い時間をかけて様々なサイズやバリエーションが展開されてきたため、豊富な選択肢も魅力の一つです。
気分やライフスタイル、TPOに応じて選べる豊富なサイズ展開
スモールサイズ
小ぶりなサイズのボリードは、ちょっとしたお出かけに最高のお供です。小さめサイズは長時間持っていても疲れにくいというメリットもあります。ジッパー開閉なので安全性が高く、電車に乗るときや、人の多い繁華街などを歩くときも安心です。
・ボリードミニ
サイズ:約W18.5×H14.5×D7.5cm
ボリードの中でも特に小さいサイズです。荷物の少ないミニマリストにぴったりです。普段の持ち物はスマホや化粧品、財布+αくらいという人にはちょうどいいでしょう。ショルダーストラップを付ければポーチ的な役回りを演じてくれます。個性的な色や素材のボリード ミニを選べば、コーディネートのアクセントにもなってくれます。小さいサイズのハンドバッグは、昨今のトレンドでもあります。
ミディアムサイズ
万能なミディアムサイズは、収納力と使いやすさを兼ね備えているので、公私問わずに使えるオールラウンダーです。エルメスバッグは最高品質の素材を使用し、一流の職人が作り上げるため、末永く使える逸品です。とくに使い勝手がいいミディアムサイズはファーストエルメスとしてもオススメです。
・27サイズ
サイズ:約W27×H20×D7.5cm
コンパクトな見た目に反して意外と収納力が高いのが27サイズです。長財布や化粧ポーチ、手帳や文庫本なども楽に収納できるサイズ感となります。日本人女性に使いやすいサイズといわれ、日本で特に人気の高いサイズでもあります。
・31サイズ
サイズ:約W31×H23×D13cm
ボリードの中でも定番として人気の高いサイズです。A4 サイズがピッタリ入るくらいのサイズ感で公私問わずに使えます。500mlペットボトルなどもすんなり入ります。人気のサイズなので、中古市場でも手に入れやすいです。
ラージサイズ
もともと旅行鞄として誕生したボリードは充実した容量と洗練されたデザインが魅力的なバッグです。そんなボリード本来の魅力を堪能できるのがラージサイズかもしれません。ビジネストリップや旅行などの遠出に際してもスマートに荷物を収納できます。
・35サイズ
サイズ:約W35×H28×D14cm
A4サイズも楽々入るので31サイズよりも、さらにビジネス使用に適します。シンプルなデザインと存在感のあるサイズで男性にも使いやすいです。
・45サイズ
サイズ:約W45×H36×D24cm
かなり大きいので、日常使いというよりは旅行向けです。エルメスのバッグは頑丈な造りなので、商売道具が多い特定の職業の方はビジネスユースでも使えるかもしれませんね。
まとめ
エルメスの定番バッグとして100年間も愛され続けているボリード。時代の変化を予感したエミール・エルメスの先見の明が結実したエルメスの名作です。誕生当時からほとんど変わらない完成されたデザインは、今も変わらず世界中で人気を誇ります。
最後に
弊社、株式会社ROYALではブランド品の買取はもちろん、ネットショッピングやネットオークションで買ったバッグか本物か分からないといった時の真贋判定も行っておりますので、本物か偽物か知りたい方は是非とも一度お気軽ご相談下さい。